今週も引き続き「新潟・中京・札幌」3場開催。
重賞は、土曜日にGIII・エルムS(札幌・ダート1700m)。日曜日に3歳戦のGIII・レパードS(新潟・ダート1800m)と、短距離ハンデGIII・CBC賞(中京・芝1200m)が行われる。今回は荒れるレパードSをピックアップ。過去10年データから、レース傾向と馬券のヒントを探していこう。
1.狙うのは2ケタ10〜12番人気ゾーン?
まずは、いつものように人気上位馬の成績チェックから。
1番人気馬は過去10年で3勝。成績は[3-3-1-3]。1番人気の複勝率は70パーセントとなっている。これだと一見堅そうに見えるが、この1番人気馬が馬券圏内になった7回中5回で2ケタ人気馬も同時に馬券圏内になっている。これが平均配当を高くしている要因といってもいいだろう。人気薄とセットで買いたい。
2番人気馬は1勝で、成績は[1-1-1-7]、3番人気馬は0勝で、成績は[0-2-0-8]。いずれも馬券圏外率が70%、80%と成績がまったく出ていない。ちなみに4番人気馬も[0-0-0-10]と壊滅状態だ。上位人気があまり信用できないレースとなっている。
その代わりといっていいかどうかはわからないが、10番人気〜12番人気馬が、過去10年で合計8頭も馬券圏内になっている。馬券に入れておくならばこのゾーンなのかも…。
2.枠順に有利不利はない?
次に枠順の有利不利について。
過去10年、1着馬は1枠・4枠・5枠・8枠がそれぞれ2勝ずつ。逆に6枠と7枠は一度も勝っていない。馬券圏内30頭を総合してみると、5枠が一番多くて6頭が馬券圏内。次いで4枠と8枠が5頭ずつ馬券圏内となっている。まあ全体的に見ると枠順での有利不利は、さほど大きくはないといって良さそう。
それでも2ケタ人気馬で馬券圏内にきている8頭のうち、半数の4頭が7・8枠に入っていた。外目枠の人気薄馬にはちょっと注意というところか。
3.逃げ馬は狙えるか?
過去10年、ハナを奪って逃げたタイプから2頭の勝利馬が出ている。18年グリム(5番人気)、20年
ケンシンコウ(7番人気)だ。この2頭に関しての共通点は馬番6番から内に入っていた。
ほかにも逃げて2・3着の馬券圏内になっていた馬が4頭いる。それらも4頭中2頭は馬番5番から内に入っていた。逃げタイプで狙うならば内枠に入った馬が良さそうだ。
4.上がり最速タイプも馬券になる?
過去10年中、9回は良馬場での開催。残りは20年の不良馬場だった。
レースタイムとしては、最速が20年の1分49秒2。良馬場では1分51秒を切ったのが2回で、16年の1分50秒6と、23年の1分50秒8となる。全体的に見ると1分51秒台が多い。
今年も、新潟のダート1800m戦の未勝利戦が概ね1分53秒台以上の決着になっているので、そこから2秒ほど時計を詰められるタイプを探す一戦となるわけだ。
ペースが速くなる分、上がりが速い馬は有利。過去10年でレースの最速上がりを出している馬は9頭も馬券圏内になっている。特に16年・18年・20年・21年・23年の計5回は、逃げタイプと上がり最速馬が両方とも馬券圏内に入っている。ワイドで攻めるならばこの組み合わせは面白いのかもしれない。