「レパードS・G3」(10日、新潟)
激しいたたき合いから抜け出した。最後の直線。外から進出した
ドンインザムードがしぶとく伸びて、重賞初タイトルをゲット。降りしきる雨でずぶぬれになって引き揚げてきた松山は「前走は負けてしまいましたが、十分重賞でやれる馬と思っていました。勝ってそれを証明できてホッとしています」と喜んだ。
幸運も重なった。2勝馬同士、16分の11の抽選を突破してゲートを得た。枠順も最内枠。今野師は「内を引いていたのでこんな馬場でも悪くないかなと。外から前を取れないと厳しかったかもしれないですけれど」と、運も味方に付けた勝利だった。
今後に向けて課題はある。「前走が右回りでモタれる面を見せた。今は左回りがいいと思う」と鞍上。師も「前走もドバイも手前を変えていれば、という自分(自身)の問題だった。腰と前が、まだかみ合っていなくて完成度はまだまだ。そのあたりしっかりしてくれば」と成長途上であることは理解している。
それでもこの勝利で上を目指す立場になった。「右回りは課題だがチャレンジしていかなければならない。ジャパンダートクラシック(10月8日・大井)を考えないと、と思うが、オーナーとも相談して」と今野師。ダート2冠の
ナチュラルライズが待ち受けるダート3冠最終戦へ-。その時に備え、力を蓄える。