「デイリー杯2歳S・G2」(15日、京都)
アドマイヤマーズや、
セリフォス、
ジャンタルマンタルなど数多くのG1馬を輩出してきた出世レース。今年も少頭数ながら、可能性を秘めた若駒が多く顔をそろえた。
中心は中京2歳Sで驚異の
スピードを披露した芦毛馬
キャンディードだ。小倉芝千二の新馬戦を上がり最速の脚で差し切りV。早くから完成度の高い走りを見せ期待を背負っていた同馬だが、続く重賞で素質を開花させた。中団で脚をためると直線で一気に
ギアチェンジ。アッという間にラ
イバル達を突き離すと、先を進んでいた
スターアニスをゴール前で首差とらえ切った。3着以下には7馬身差をつける1分19秒4のレコードタイムで走破し、2戦2勝。奥深さを感じずにはいられないレースぶりだった。
前走後はひと息入ったが、調整は順調そのもの。1週前は栗東CWで北村友を背に、併せた
ケンタッキーホーム(2歳未勝利)に2馬身半先着し、6F79秒8-37秒4-11秒9を計時。松下師は「ジョッキーは“言うことない”と言ってました。ひと夏を越して、精神的にも肉体的にも成長を感じる」と好感触。「前走の感じなら距離も大丈夫でしょう。掛かるところはないし、最後まで伸びていた」と舞台に不安もない。
ノンストップで
ヴィクトリーロードを駆け抜けてみせる。