「黒潮盃・S3」(13日、大井)
感涙のVゴールだ-。3番人気の
マウンテンローレルが直線3頭の叩き合いから抜け出し、破竹の5連勝で初のタイトルを奪取。3/4馬身差で競り負けた5番人気の
セイエイが2着に入り、上位2頭に「第27回ジャパンダートクラシック・Jpn1」(10月8日・大井)への優先出走権が与えられた。1番人気の
ミクニサンビームはゴール前で遅れて3着に敗れた。
内に
セイエイ、外に
ミクニサンビーム。その間に入った
マウンテンローレル。直線3頭の叩き合いからラスト100メートル手前でグイッとひと伸び。破竹の5連勝で初の重賞タイトルをもぎ取った。
引き上げてきた笹川翼と出迎えた福田真師。二人の瞳は涙にあふれ、「長かった。やっと勝てた」とガッチリ抱き合った。所属する米田世厩舎に騎手見習で入った時に調教師補佐としていたのが福田真師だった。笹川翼は「いい時もあったけど、長い間苦しんだりもしてきました。一緒に重賞を勝ててうれしいです」と喜びはひとしお。
5連勝を達成したパートナーとはデビュー2戦目以来のコンビ。「当時は素質の良さが馬体の成長が追いついてなかったけど、心身ともに成長してました。強気の気持ちを持って乗りました」と最後は笑みがのぞいた。
自身3度目のタイトルで、弟弟子と初のお立ち台。トレーナーは「翼と大きなタイトルが取れてうれしい」と素直に喜んだ。今後はジャパンダートクラシックへ直行するか、戸塚記念(9月10日・川崎)を挟むか。「思った以上に成長してくれてます」と目を細めた。この快進撃どこまで続くのか。秋に向けて楽しみな新星の誕生だ。