「新潟2歳S・G3」(24日、新潟)
サンアントワーヌという馬名はフランスの地名が由来。4代母ライトバンクは仏国産で、83年伊1000ギニーや伊オークスなどGI3勝を挙げた名牝。06年エルフィンSを制した祖母サンヴィクトワールもフランス・
プロヴァンス地方の山の名が由来で、
トリコロールの血が日本で脈々と受け継がれている。
デビュー戦は6月14日の東京芝1400メートル。外枠からスッと2番手に取りつき、直線で4馬身突き放す快勝だった。鹿戸師は「千四がどうかと思っていましたが、あの勝ち方でしたからね」と内容を高く評価。マイルの重賞挑戦に「距離延長はプラス。新潟の外回りは合っていると思うので楽しみです」と腕をぶす。
今回は英国での武者修行から帰国した岩田望とコンビを組む。25歳の若武者は、9日に英国の
アスコットで開催された騎手招待レース「シャーガーC」に選出され、アジア選抜の優勝に貢献。17日には仏G1・ジャックルマロワ賞で
ゴートゥファーストに騎乗して5着と奮闘した。昨夏はフランス、今夏はイギリスで研さんを積んだ日本のホープ。歴史ある欧州の血を紡ぐ才女との凱旋Vに期待が高まる。