4馬身差をつけて圧勝したリアライズシリウス(撮影・園田高夫)
「新潟2歳S・G3」(24日、新潟)
出遅れをものともせず、1番人気の
リアライズシリウスが無傷2連勝で初タイトルを獲得した。7馬身差Vの新馬戦に続き、この日も後続を4馬身ぶっちぎる圧巻のパフォーマンスを披露。暮れの2歳G1に向けて視界は良好だ。2着は6番人気の
タイセイボーグ、3着には3番人気
フェスティバルヒルが入った。
大物感漂う走りでラ
イバルを一蹴。1番人気の支持を集めた
リアライズシリウスが、圧巻のレースぶりで初タイトルを手に入れた。まさかの出遅れでヒヤッとする場面はあったものの、すぐさま二の脚を利かせて2番手を確保。そこからはリズム良く進めると、直線で後続を突き放した。
津村がデビュー前から期待していた素質馬で、重賞でもやれる手応えはつかんでいた。それだけにレースでは他馬の動向に左右されず、相棒の力を出し切ることだけ考えていた。「今回は、この先を期待できるような走りをしてほしいと思っていました。2番手に入って折り合いはついたし、この馬のリズムで行こうと思ったので後ろを待たずに追いだしました」。そんな鞍上の思いに応えるかのような、4馬身差の圧勝劇だった。
ただ、この一戦で課題も浮き彫りに。新馬戦の時と同じく、今回もゲートをうまく出ることができなかった。「スタートが出なくて遅れたし、ゲートも嫌がっていた」と鞍上。今後に向けて重要な修正ポイントとなるが「これから一緒に調教などでクリアしていければ。上でもやれる馬だと思うので」と、さらなる進化を遂げて、ともに高みを目指していく構えだ。
今後については「これからゆっくり考えますが、目標はどちらかの2歳G1(朝日杯FS=12月21日・阪神、
ホープフルS=12月27日・中山)になると思います」と手塚久師。真夏の新潟でタイトルを手にした素質馬が、次のステージに向かって走り出す。