「フリオーソレジェンドカップ・S3」(27日、船橋)
世代交代を印象づける8馬身差だ。2番人気の
サントノーレがマイペースの逃げでラ
イバルを圧倒。昨秋の戸塚記念以来になる重賞4勝目を決めた。2番手を追走した1番人気の
キングストンボーイがそのまま2着。上位2頭が「第72回日本テレビ盃・Jpn2」(10月1日・船橋)への優先出走権をゲットした。3着に6番人気の
ホウオウトゥルースが追い込んだ。
最内枠からすんなりハナを奪った
サントノーレのまさに独壇場だった。テンから12秒台のラップを刻み、ラスト3Fも次位に0秒6差の最速36秒5でまとめられてはなすすべもなかった。「まずは結果を出せてホッとしています」と口を開いた矢野貴は、「返し馬の時から
パワーがみなぎっていたし、自信を持って受けて立とうと思って乗りました」と胸を張った。
3歳春の京浜盃でJRA勢を圧倒。春のクラシック制覇へ夢を抱かせたが、ケガで棒に振った苦い経験がある。斤量2キロ差はあったが2番手から唯一勝負を挑んできた実力馬
キングストンボーイを直線で突き放す一方。これまでのうっぷんを晴らすかのような圧巻の走りに「陣営はもっとデカイところを(勝ちたい)、と思っているし、それに応えたい」と前を見据えた。
前日のスパーキングサマーCに続く2夜連続の重賞Vとなった荒山勝師は「きょうは普通に勝ってもらわないと困ると思っていた。見た目に迫力が出てきたね。南関を代表する馬になってもらいたい」と思いを吐露。大目標・JBCクラシック(11月3日・船橋)へ直行する。来るべき大舞台へ、しばし英気を養う。