別定重量戦で行われるサマー2000シリーズの最終戦。舞台となる新潟競馬場外回り2000mコースは2角ポケットからスタートするワンターンコース。3角までの距離は948mで、最後の直線は659m。過去10年間で上がり最速馬は[4-2-2-5]。求められるものは長い直線コースを最後まで走りきれる体力はもちろん、ゴール前の瞬発力だ。
◎
シランケドはヴィクトリアマイル同タイム3着。500kgを超える大型馬で、強烈な末脚が武器。ここまで間隔をしっかりと空けられながらも3歳秋には紫苑S3着があり、この春は追い込みが利きにくい中山牝馬Sにも勝っている。3歳7月に芝1400m戦で初勝利を挙げたあとは1800mから2000mを使われて[4-2-2-0]。前走のヴィクトリアマイルは自身にとって初のマイル戦で序盤は後方待機だったが、最後の直線で見せた瞬発力は素晴らしかった。今回は走り慣れた2000m戦。当時から1kg減の55kgなら中心視したい。
〇
クイーンズウォークは金鯱賞、ローズS優勝馬でオークス4着。3歳冬にはクイーンCにも勝っている。前走のヴィクトリアマイルは外枠からダッシュ良く飛び出したもののじっくり構えて後方待機。最後は大外から力強く伸びてゴール前では先頭に立とうかと言う瞬間もあったが、ゴール前で勝ち馬の決め手に屈した。それまでのキャリアからはマイルがベストとは言えないだけに価値は高い。新潟競馬場は初めてだが、重賞2勝を記録している2000mなら前走以上が期待できる。
▲
ブレイディヴェーグはエリザベス女王杯に勝って、そのエリザベス女王杯から11か月ぶりの実戦となった府中牝馬Sは57kgを背負って馬体重12kg増。それでも出走メンバー最速の上がりタイムで優勝した。安田記念、マイルCSはともに勝ち馬から差のない4着だったが、
ゴーサインを受けてから加速するまで時間がかかるタイプだけにマイルは少々忙しい印象を受けた。新潟競馬場の長い直線は味方に出来そうだ。
△
エネルジコは青葉賞含め3戦3勝。ゲートにやや不安を残すものの過去3戦はいずれも出走メンバー最速の上がりタイムを記録している。体調整わずに日本ダービーを断念しており、ここは
ビッグタイトルを狙う上でも落とせない1戦だ。
休み明けでも実績十分の△
ダノンベルーガと堅実な△
シェイクユアハート。最後に連覇を狙う△
シンリョクカを押さえておきたい。