転入初戦で重賞初勝利を挙げたエイシンイワハシル(左から2頭目)=撮影・中山伸治
「兵庫ジュベナイルカップ」(25日、園田)
5番人気の
エイシンイワハシルが中団から直線で抜け出してホッカイドウからの転入初戦で重賞初制覇を成し遂げた。1番人気の
リーガルタイムが大外を伸びて鼻差まで迫り2着。3着には3番人気の
アングレが4角先頭から粘り込んだ。
転入初戦のあいさつ代わりに、
エイシンイワハシルが兵庫生え抜きの2歳素質馬を一蹴した。「入厩から間がなく、追い切り1本だけの軽い調整。それでも、動きは良かった」と坂本和師。門別では2戦目の重賞で3着。そこで上がり最速を記録した
スピードは本物だった。
道中は中団で追走し、人気馬が仕掛けた向正面からスパートした。「流れが速くて焦ったが、手応え十分で安心して乗れた。調教と変わらず、いい走りをしてくれた」と大山龍。自身は昨年9月の園田チャレンジカップ以来、1年ぶり2回目の重賞制覇となった。
仕上がり途上で一戦しただけだが、兵庫の2歳世代の先頭に躍り出た。「入厩してから毛ヅヤが良くなり、さらに成長の余地はある。今回の勝利で獲得賞金を加算できたのは大きい。今後のローテは未定だが、重賞路線で行きたい」と坂本和師。2歳王者を目指して、これから本格的な調教が始まる。