坂井瑠星 師匠・矢作師と世界獲りだ 2連覇懸かる次戦へも自信「リーディングを獲りたい!戸崎さん引きずり下ろす」

2025年09月30日 06:00

 ファンに手を振る坂井(撮影・園田高夫)

 馬サブロー創刊25周年記念「ファンの集い」(デイリースポーツ主催、特別協賛netkeiba)が28日、千葉県浦安市内のホテルに約400人の競馬ファンを集め、華やかに行われた。坂井瑠星騎手(28)=栗東・矢作=は、自身初のリーディング奪取への意欲を示すとともに、フォーエバーヤング(牡4歳、栗東・矢作)で挑むBCクラシック・G1(11月1日・米デルマー)でのリベンジ(昨年3着)を堂々宣言。多くの女性ファンが駆け付けた会場は熱狂に包まれた。

 会場内は多くの女性ファンで熱気に包まれていた。さすがに約4時間前にG1初制覇を決めたばかりの三浦には及ばなかったが、紺のジャケットをまとってさっそうと登壇した坂井も、その時を待ち構えていた熱狂的ファンからの声援は負けていなかった。

 これまでの自身のベストレースに「ベリーベリーサウジCです。この使い方で合ってますか?」と横にいる戸崎圭に向けてニヤリ。戸崎圭がダノンデサイルで制した4月のドバイシーマクラシックの馬上インタビューで発した「ベリーベリーホース」に引っ掛けて笑いを誘った。

 フォーエバーヤングで人馬とも海外G1初Vとなった2月のサウジC。当時8連勝中だった香港の強豪ロマンチックウォリアーを首差かわした会心のレースは「100回は見ていますね。初めて心の底からガッツポーズが出ました。師匠の馬で初めて海外G1を勝てた。それも世界最高賞金のレース。うれしかったです」と胸を張る。

 そのフォーエバーヤングとは、自身にとって連覇の懸かる日本テレビ盃(10月1日・船橋)に臨む。4月のドバイワールドC3着以来となる実戦に「状態はベリーベリーグッドです」と自信を示すと、戸崎圭から「それは違う。ベリーベリーコンディション」とやり返された。

 その先に控えるのが、大目標のBCクラシックだ。昨年3着に敗れた一戦に、師匠の矢作師が「おそらく世界最高のメンバーがそろうでしょう。皆さん、応援してください。アメリカで勝ってきます」とV宣言を出せば、弟子も「リベンジしてきます」と力強く続いた。

 矢作師は「信じてもらえないけど、自分はメチャクチャ緊張しい。瑠星こそメンタルモンスター」と評する。それはデビュー2年目から3年目にかけて行ったオーストラリアでの自主研修の経験が底辺に流れている。どんな状況でも動じない。それは不測の事態が起こりやすい海外でのレースには欠かせない強みだ。

 デビュー10年目。既に90勝と、キャリアハイだった昨年の115勝超えが視野に入る28歳は、もう一つの大きな目標を宣言した。「リーディングを獲りたい!」。首位を走る戸崎圭とは15勝差で現在3位。「戸崎さんを引きずり下ろしたい」と挑戦状をたたきつけると、この日一番の拍手と声援が飛んだ。

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