10月2日(木)に船橋競馬場で行われるマリーンカップ(3歳牝馬・JpnIII・ダート1800m)。かつては3歳以上牝馬による1600m戦で行われていたが、2024年から3歳牝馬による1800m戦となり、施行時期も春から秋に移動。11月に控えるJBCレディスクラシック、またロジータ記念への路線が確立された。昨年はJRA所属馬がワンツーを決めたが、今年はどのような結末が待っているのか。主な出走予定馬は以下の通り。
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プロミストジーン(牝3歳、美浦・上原佑紀厩舎)
ヒヤシンスSで連勝がストップしたが、勝ち馬はのちにケンタッキーダービーに参戦した
ルクソールカフェで仕方がない面も。初の古馬相手の前走が着差以上の完勝と未だ底を見せていない。スタートに不安がつきまとうが、船橋の1800m戦はイメージに合うし、世代牝馬同士なら譲れないだろう。
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メモリアカフェ(牝3歳、美浦・柄崎将寿厩舎)
新馬勝ちはならなかったが、以降2連勝で関東オークスに参戦。レースでは大逃げを打った馬のペースに惑わされることなく、ラスト1周から外目を回り追い上げ圧勝と、絶対能力が違うといった走り。以降に休養を挟んだが、自身の競馬に徹して二つ目のタイトルを目指す。
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クリノメイ(牝3歳、栗東・須貝尚介厩舎)
デビューから芝路線を歩んだが、二度目のGIとなった桜花賞で大敗を喫し関東オークスへ。レースでは大逃げを打った馬を深追いすることなくインで脚を溜め4着と、初めてのダートを考慮すれば悪くない内容。続けて南関のダート
グレードに参戦で前進があっていいだろう。
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サヴォンリンナ(牝3歳、栗東・田中克典厩舎)
デビューから芝路線で、3戦目に未勝利戦を勝ち上がり続くオープンも制し2連勝。重賞の壁は厚く高かったが、このメンバーなら潜在能力で見劣ることはない。初ダートがカギになるが、兄
サンライズジパングはフェブラリーS2着、川崎記念3着、ダート重賞3勝の血統背景。
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プラウドフレール(牝3歳、船橋・川島正一厩舎)
デビュー2連勝で臨んだ川崎戦で大敗を喫し評価が揺らいだが、続くローレル賞で3着。そして、東京2歳優駿牝馬から重賞3連勝で、世代No.1牝馬の座を確かなものに。ここ2戦は速目の流れの中を強気に攻めて中身の濃い5、3着。ホームの利を生かして逆転を狙う。
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ウィルシャイン(牝3歳、船橋・佐藤裕太厩舎)
デビュー2連勝で臨んだローレル賞を制して一躍、世代牝馬の中心的存在へ。しかし、東京2歳優駿牝馬以降は
プラウドフレールに3連敗とリズムを崩した格好。スタートに課題を残す現状だし、メンバーも強化するが、休み明けを使い体調アップは確か。どこまで食い込めるか。
施行時期を春から秋に移し、路線が確立され、より重要性が増した感がある当レース。ここから次世代の
ヒロインが誕生する可能性があり、目が離せない一戦だ。
(文:
ケイシュウニュース・清水均)