医療機器や寝具ブランドを展開する株式会社ＴＥＮＴＩＡＬ（テンシャル）は２日、２５年９月にＪＲＡ通算６００勝を達成した坂井瑠星騎手（２８）＝栗東・矢作＝とコンディショニングサポート契約を締結したと発表した。国内外の移動により、コンディションの調整が難しいと言われるジョッキーだが、製品の提供に限らず、睡眠、呼吸、栄養の３つの観点から個別にサポートするトータルコンディショニング支援により、伴走する形で世界を舞台に活躍する坂井をサポートする予定だ。

　坂井は１７年からオーストラリアに長期遠征し、ドバイや香港などでも騎乗経験を重ね、今年３月には世界最高賞金レースである「サウジＣ」で海外Ｇ１初制覇も飾っている。国内外で常に高いレベルに挑戦し続ける将来を嘱望されるジョッキー。１１月１日には、フォーエバーヤングでブリーダーズＣクラシックへの挑戦も控えている。そんな坂井のコンディションをさまざまなシーンでしっかりと支えていく。

　坂井は「このたび、テンシャルさまとコンディショニングサポート契約を締結させていただきました。競馬の騎手を、一人のアスリートとして認めていただいたことが非常にうれしく、感謝の気持ちでいっぱいです。日本での騎乗はもちろん、海外のレースに遠征することも多くありますので、時差調整や長距離移動などによる疲労回復に課題がありました。テンシャルさまのように、ウェアの提供はもちろん、コンディショニングについてのご指導をいただくことで、より良いパフォーマンスを発揮できたらと思っています。今後もたくさんのレースが控えていますので、そこで最大限のポテンシャルを発揮し、よい結果を残せるよう、コンディショニングを万全にしてまいりたいと思います。さらに、テンシャルさまの製品を着用していくなかで、私自身が感じたことをフィードバックさせていただきながら、いいものづくりに協力し、将来的に発表することができたら嬉しく思います」とコメントした。