【大井・レディスプレリュード注目馬】砂を駆ける乙女たちの前奏曲 JBCレディスCへの切符をつかむ馬は

2025年10月07日 12:00

レディスプレリュード2025に出走するテンカジョウ(撮影:高橋正和)

 10月7日(火)に大井競馬場で行われるレディスプレリュード(3歳上牝・JpnII・ダ1800m)。「プレリュード」には前兆、前奏曲という意味があり、JBCレディスCへのステップレースとなっている。

 今年はJRA所属馬5頭、地方所属馬7頭による戦いとなった。中央馬のうち、アンモシエラテンカジョウ以外の重賞未勝利馬3頭にとっては、本番への優先出走権が何としても欲しいところ。11月に控える大舞台に向けて、熱く、激しい戦いが幕を開ける。発走予定日時は7日(火)の20時10分。主な出走予定馬は以下の通り。

テンカジョウ(牝4、栗東・岡田稲男厩舎)

 これまで10戦6勝、3着4回で複勝率100%と抜群の安定感を見せている。昨秋のマリーンCは前崩れの展開にも乗じて初タイトル。今年は地力がさらに強化された印象で、兵庫女王盃は外からねじ伏せるように差し切り、エンプレス杯は8戦無敗だったオーサムリザルトに土を付けた。前走のスパーキングレディーCは、距離短縮で少し追走が忙しかった印象。1800mと広い大井コースに替わって巻き返しへ。

アンモシエラ(牝4、栗東・松永幹夫厩舎)

 昨年1月のブルーバードCで重賞初制覇を飾り、京浜盃、羽田盃で2着、東京ダービーで3着とダート三冠路線で存在感。秋初戦のマリーンCは4着に崩れたが、JBCレディスCは内ラチ沿いを突いた鞍上の好判断も光り、3歳にして早くもJpnIタイトルを手にした。だが、その後は勝ち星から遠ざかっており、そろそろ勢いづく白星が欲しいところ。女王復権へ。連覇に向かって、まずは前哨戦で結果を出したい。

フェブランシェ(牝5、大井・藤田輝信厩舎)

 JRAでは3勝クラスで頭打ちの印象だったが、昨年暮れを前に大井競馬へ移籍すると、転入初戦の東京シンデレラマイルを5馬身差で圧勝し、地方ダートへの高い適性を見せた。続くクイーン賞でも0.5秒差の5着に健闘。しらさぎ賞では再度の5馬身差勝ちで他馬を圧倒し、勢いそのままにスパーキングレディーCも押し切った。1800mは勝ち星も有り守備範囲。今回も早めの競馬で、重賞3連勝といきたい。

ビヨンドザヴァレー(牝5、栗東・橋口慎介厩舎)

 デビュー戦から大崩れなく走り、芝マイル戦で4勝を挙げているほか、今年の中山牝馬S、阪神牝馬Sで4着に健闘した。通算20戦目にして初ダートだが、血統的には通用の下地がある。叔父のムブタヒージ(Mubtaahij)は、UAEやアメリカのダート路線で活躍し、15年のUAEダービー、17年のオーサムアゲインSを制したほか、16年のドバイWCで2着に入った実績。ビヨンドザヴァレーも隠れた適性が開花するか。

 そのほかにも、OP昇級初戦のバスタードサフラン(牝4、栗東・渡辺薫彦厩舎)、東京プリンセス賞の覇者ベルグラシアス(牝3、大井・市村誠厩舎)などが出走を予定している。

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