10月7日(火)に大井競馬場で行われるレディスプレリュード(3歳上牝・JpnII・ダ1800m)。「
プレリュード」には前兆、前奏曲という意味があり、JBCレディスCへの
ステップレースとなっている。
今年はJRA所属馬5頭、地方所属馬7頭による戦いとなった。中央馬のうち、
アンモシエラ、
テンカジョウ以外の重賞未勝利馬3頭にとっては、本番への優先出走権が何としても欲しいところ。11月に控える大舞台に向けて、熱く、激しい戦いが幕を開ける。発走予定日時は7日(火)の20時10分。主な出走予定馬は以下の通り。
■
テンカジョウ(牝4、栗東・岡田稲男厩舎)
これまで10戦6勝、3着4回で複勝率100%と抜群の安定感を見せている。昨秋のマリーンCは前崩れの展開にも乗じて初タイトル。今年は地力がさらに強化された印象で、兵庫女王盃は外からねじ伏せるように差し切り、エンプレス杯は8戦無敗だった
オーサムリザルトに土を付けた。前走のスパー
キングレディーCは、距離短縮で少し追走が忙しかった印象。1800mと広い大井コースに替わって巻き返しへ。
■
アンモシエラ(牝4、栗東・松永幹夫厩舎)
昨年1月の
ブルーバードCで重賞初制覇を飾り、京浜盃、羽田盃で2着、東京ダービーで3着とダート三冠路線で存在感。秋初戦のマリーンCは4着に崩れたが、JBCレディスCは内ラチ沿いを突いた鞍上の好判断も光り、3歳にして早くもJpnIタイトルを手にした。だが、その後は勝ち星から遠ざかっており、そろそろ勢いづく白星が欲しいところ。女王復権へ。連覇に向かって、まずは前哨戦で結果を出したい。
■
フェブランシェ(牝5、大井・藤田輝信厩舎)
JRAでは3勝クラスで頭打ちの印象だったが、昨年暮れを前に大井競馬へ移籍すると、転入初戦の東京シンデレラマイルを5馬身差で圧勝し、地方ダートへの高い適性を見せた。続くクイーン賞でも0.5秒差の5着に健闘。しらさぎ賞では再度の5馬身差勝ちで他馬を圧倒し、勢いそのままにスパー
キングレディーCも押し切った。1800mは勝ち星も有り守備範囲。今回も早めの競馬で、重賞3連勝といきたい。
■
ビヨンドザヴァレー(牝5、栗東・橋口慎介厩舎)
デビュー戦から大崩れなく走り、芝マイル戦で4勝を挙げているほか、今年の中山牝馬S、阪神牝馬Sで4着に健闘した。通算20戦目にして初ダートだが、血統的には通用の下地がある。叔父の
ムブタヒージ(
Mubtaahij)は、UAEやアメリカのダート路線で活躍し、15年のUAEダービー、17年の
オーサムアゲインSを制したほか、16年のドバイWCで2着に入った実績。
ビヨンドザヴァレーも隠れた適性が開花するか。
そのほかにも、OP昇級初戦の
バスタードサフラン(牝4、栗東・渡辺薫彦厩舎)、東京プリンセス賞の覇者
ベルグラシアス(牝3、大井・市村誠厩舎)などが出走を予定している。