初のダート挑戦で見事に重賞タイトルをつかんだビヨンドザヴァレー(中)(大井競馬場で)
◆第22回レディスプレリュード・Jpn2(10月7日、大井競馬場・ダート1800メートル=1着馬にJBCレディスクラシックへの優先出走権、良)
牝馬限定のダート
グレード競走は4〜6歳の12頭(JRA5、南関東6、他地区1)によって争われ、菱田裕二騎手が騎乗した5番人気の
ビヨンドザヴァレー(牝5歳、栗東・橋口慎介厩舎、父
イスラボニータ)が優勝。20戦目で初めてダートに投入された5歳牝馬が、ダートの強豪たちを外から豪快に差し切った。勝ち時計は1分52秒9。
同馬に7戦連続騎乗となる菱田裕二騎手は同レース初勝利。橋口慎介調教師は、2021年の
レーヌブランシュ、2023年の
アーテルアストレアに続き、3度目の勝利。
2着は1番人気の
テンカジョウ(松山弘平騎手)、3着は4番人気の
バスタードサフラン(酒井学騎手)だった。
菱田裕二騎手(
ビヨンドザヴァレー=1着)「ダートスタートが今までになかったので、スタートだけは気をつけようと思っていました。先行馬がたくさんいたので、出たなりで競馬しようと考えていました。(初タイトル)去年から騎乗させていただいていますが、ちょうど充実期で乗るごとに調教も良くなっていました。(レースは)外を走っていたのですが、砂をかぶってもひるまずに走ってくれました。(初ダート)橋口厩舎は普段からダートコースで乗ることがあり、その成果が出たんだと思います。(オーバルスプリントから中1週でダート
グレード勝利)チャンスのある馬に騎乗させていただいて、すごくうれしいですし、感謝しています」
橋口慎介調教師(
ビヨンドザヴァレー=1着)「走るまでは半信半疑だったが、いいレースをしてくれてうれしい。(体重減は)前走が余裕残しだったのでパドックで見て、いい状態だと感じた。外から上がって行き、馬の後ろにつく場面でもキック
バックを嫌がってなかったのを見て、これはいけると思った。ただ、直線に入っても勝てるかは分からなかった。馬の状態次第だが、次はJBCレディスクラシックに行くことになると思う。その後は芝も走る馬なので、二刀流もあるかもしれないですね」