全兄イクイノックスにも負けない活躍を目指すイクシード
「新馬戦」(12日、東京)
“世界最強馬”の全妹がついにベールを脱ぐ。23年に「ロンジンワールドベストレースホースランキング」で1位に輝いた
イクイノックスの全妹
イクシード(牝2歳、父
キタサンブラック、美浦・木村)が、日曜東京5R(芝2000メートル)で初陣を迎える。兄が22、23年天皇賞・秋で連覇を果たすなど得意とした府中10F戦でV発進を狙う。
世界最強馬の座に輝いた兄に続け-。日曜東京5R(芝2000メートル)に
イクシードがスタンバイ。全兄にG1で6勝を挙げた
イクイノックスを持つ超良血馬が府中でベールを脱ぐ。
1週前の美浦Wでは7F97秒6-38秒1-12秒1をマーク。長めから乗ってしっかり負荷をかけ、
オクタヴィアヌス(5歳オープン)と併入でフィニッシュした。太田助手は「まだ普段のフットワークなど、修正したいところはありながらも、いい動きをしてくれているし、さすがこの血統ですばらしいフットワークで走りますね。1週前も余裕を持って走っていました」と、うなずく。デビュー戦までに「
バランスの修正をしながら、調整をしていきたい」と力を込めた。
7月11日にゲート試験に合格して放牧へ。そこから夏場の2か月間を福島県・ノーザン
ファーム天栄で過ごして態勢を整えた。兄
イクイノックスの調整にも携わった木實谷場長は「牝馬としては馬格があり、動きにも切れがあります。しぐさはお兄さんに似ていますよ。感度が良くて敏感な面は、若い頃の兄を彷彿とさせますね」と目を細める。「もちろんそういった面はこれから修正していかなくてはなりませんが、将来性も含めて楽しみな一頭です」と期待を寄せた。
馬名の由来は、“超える”。兄を導いたルメールを背に、偉大な血が次の物語へと走り出す。