「スワンS・G2」(13日、京都)
レッドモンレーヴが酒井との新コンビで復活Vを目指す。23年5月の京王杯SCを制して初重賞をゲットしたが、そこから2年5カ月にわたって勝ち星から遠ざかっている。気性面の課題がなかなか解消できないが、フィジカル能力の高さは折り紙付き。決して力が衰えたわけでない。
足踏みの原因ははっきりしている。蛯名正師は「集中力だね」とメンタルのモロさを指摘。「気持ちを途切れさせないようにしてあげないと。(距離が)短くても、どこかでグッとくるところをつくってあげたい」と語る。メリハリのついたレース運びで、勝負どころの闘争心を引き出せるかどうか。陣営は試行錯誤を繰り返してきた。
そこで酒井に白羽の矢が立った。トレーナーは「
ハクサンムーンとか難しい馬を手の内に入れていた。
ステラヴェローチェを復活させた(24年3月・大阪城S)のも(酒井)学だったよね」と、起用の意図を説明。2日の1週前追い切りで実際に感触を確かめてもらうため、美浦に呼び寄せた。
Wで
サンドオブエテル(4歳2勝クラス)との併せ馬。馬なりで6F83秒8-37秒2-11秒5を計時し並入した。初コンタクトを終えた酒井は「キャンターに下ろしてしまえば乗りやすい。口向きもそんなに難しくない」と上々の評価。仕事人がパートナーの新たな面を引き出してくれそうだ。