秋華賞2025に出走予定のブラウンラチェット(24年10月撮影、ユーザー提供:Spice Upさん)
(有)サンデーレーシングが
ブラウンラチェット(牝3、美浦・手塚貴久厩舎)で秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)の4連覇を狙う。
サンデーレーシングは日本を代表するクラブ法人だ。これまでに
オルフェーヴルや
ブエナビスタ、
ジェンティルドンナや
グランアレグリアなど、数え切れないほどの名馬を送り出してきた。24年の高松宮記念を
マッドクールが制し、馬主として史上初のJRA・GI完全制覇を成し遂げたのは記憶に新しいところだ。
秋華賞には
ブラウンラチェットを送り込む。現役最強のダート馬として君臨している
フォーエバーヤングの半妹。昨秋に新馬、アルテミスSとデビュー2連勝を果たし、クラシックの有力候補に浮上した。一転、その後はGIを3戦して阪神JFが16着、桜花賞が9着、オークスが7着と人気を下回る着順が続いている。ただ、血統的に早熟ではないはず。名門・手塚厩舎の管理馬でもあり、大舞台の激変があっても不思議はない。
サンデーレーシングは22年の
スタニングローズ、23年の
リバティアイランド、24年の
チェルヴィニアと、秋華賞を3連覇中だ。
ブラウンラチェットが勝てば、自身の10〜13年のジャパンカップ以来で史上2度目、史上最多タイとなる同一馬主・同一JRA平地GI・4連覇。人気落ちの良血が輝きを取り戻し「黒、赤十字襷、袖黄縦縞」の勝負服が偉業達成となることを期待したい。