無敗で兵庫3冠を達成したオケマル(撮影・中山伸治)
「園田オータムトロフィー」(9日、園田)
単勝1・0倍の1番人気に推された
オケマルが2番手から向正面で先頭に立って押し切った。新馬戦から無敗での兵庫3冠達成はサラブレッド導入前のアラブ時代を含めて、兵庫競馬史上初の偉業となった。2着は2番人気の
ラピドフィオーレ、3着には5番人気の
タンバブショウが入った。
オケマルの快進撃がさらに加速した。デビューから8戦全勝での兵庫3冠達成。「ここまで来たら、何としても勝ちたかった。かなり自信はありました」と盛本信師。1冠目の菊水賞、2冠目の兵庫優駿とも2着に8馬身差だったが、3冠目は大差に着差を広げた。夏の休養を経て一段と
パワーアップした証拠だ。
レースは2番手外で様子をうかがった。「
ラピドフィオーレが逃げたのは意外。緩いペースで行きたくないので、早めに勝負した。一騎打ちになると思ったが、
オケマルが強過ぎた」と下原理。2周目向正面でスパートすると同時に相手をかわし、あとは差が広がる一方だった。この勝利で鞍上は重賞通算100勝を達成して相棒の快挙に花を添えた。
無傷の3冠達成で、地元の3歳世代では無敵を改めて証明。今後は古馬、他場での対戦を陣営は予定する。「次走は園田金盃(11月27日・園田)、もしくは名古屋大賞典・Jpn3(12月24日・名古屋)を視野に入れる」と盛本信師。「これから先は先行して通用する相手ではない。馬群に入って、どういう競馬ができるのか」と愛馬の本格化に期待を寄せる。