優勝馬にはマイルCSの優先出走権が与えられるレースだが、同レースが阪神競馬場で行われた2021年〜22年も含め、ここから本番へと向かった馬は過去10年で[0-1-2-27]。そのためかどうかは不明だが2週間ほど繰り上げられることとなった。このレースを
ステップにマイルCSを制した馬は2010年の
エーシンフォワードまで遡らなければならない。舞台となる京都競馬場芝1400mは向正面2角付近からスタートし、外回りコースを使ったワンターンコース。コース適性がポイントとなりそうなレースだ。
◎
ワールズエンドはデビューから[4-2-0-1]。唯一の着外はデビュー2戦目のアーリントンC4着で、このときも勝ち馬から0.1秒差だから、大きく割り引く必要はなさそうだ。京都競馬場[3-0-0-0]で、芝1400mも[1-0-0-0]。前走の新潟日報賞は脚部不安による6か月半の休養明けだったが、好スタートから先手を奪うとあっさりと逃げ切り勝ち。開幕週で馬場状態に恵まれていたとはいえ3ハロン通過が34.4秒で、最後の2ハロンが10.9秒、10.9秒という強い内容だった。3歳春以来、2度目の重賞挑戦で初戴冠を狙っている。
〇
アドマイヤズームは京都競馬場外回りコースで行われた朝日杯FS優勝馬。この時は前後半の3ハロンが35.4秒〜33.7秒というスローな流れを2番手で追走し、最後の直線であっさり抜け出すと、最後は10.9秒、11.0秒で
ミュージアムマイル以下を突き放した。前走のNHKマイルCはスタート直後に落鉄の不利があったそうで参考外。過去の2勝をいずれも京都競馬場で記録しているように得意とするコースで復活をアピールしたい。
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ロジリオンは京王杯SC3着馬。半マイル通過45.1秒という速い流れの中、中団で脚を溜めると、最後は正攻法で前を追ったがGI級の上位2頭には及ばなかった。芝1400mの距離では3歳時にクロッカスSを勝っているほか京王杯2歳S2着。3歳春のファルコンSは最内枠に苦しめられたが、それでも5着と7回走って掲示板を外していない。これまで重賞競走で[0-1-4-3]。距離を味方に、あと一歩を詰めたいところだ。
△
ショウナンザナドゥはフィリーズレビュー優勝馬。京都競馬場は未勝利戦を勝ち上がった競馬場で阪神JF0.5秒差4着。前走の
セントウルSは速い流れにやや戸惑いを見せながらも後方から差を詰めて0.4秒差5着。この距離で見直したい。
この舞台で重賞を勝っている△
ソーダズリング、△
ダンツエランも無視はできないが、最後にチャーチルダウンズCに勝っている△
ランスオブカオスの名前もあげておきたい。