◆第68回スワンS・G2(10月13日、京都・芝1400メートル、良)
1着馬にマイルCS(11月23日、京都)の優先出走権が与えられる伝統のG2は18頭立てで争われ、5番人気で菅原明良騎手騎乗の
オフトレイル(牡4歳、栗東・吉村圭司厩舎、父
ファー)が、2024年のラジオNIKKEI賞以来となる重賞2勝目をマークした。スタート後は後方待機。4コーナーを回ってからエンジンがかかると、直線では
ワイドラトゥールとの競り合いを首差制した。
昨年12月の阪神Cで3着後、G1・高松宮記念まで3戦とも大敗。だが、4か月の休養を挟んで臨んだ前走の関屋記念では、上がり3ハロン32秒7の末脚で2着と復調気配を見せていた。昨年の同レースで2着に入るなど、相性のいい京都の舞台で久々のタイトルを獲得した。勝ち時計は、2015年(
ウリウリ)を0秒1上回る1分18秒9のレコード。
2着は12番人気の
ワイドラトゥール(北村友一騎手)、3着は4番人気の
ランスオブカオス(吉村誠之助騎手)。1番人気の
ワールズエンドはスタートを決め逃げるも、直線は失速し8着に終わった。
戸崎圭太騎手(
ワールズエンド=8着)「返し馬からフレッシュで、状態の良さを感じました。スタート良く、この馬の感じでいけましたが、落ち着いたところでもう1度来られました。そこで反応してしまって、あれがなければと思いますが、競馬なので。いい
スピードは見せてくれました」
小崎綾也騎手(
シュタールヴィント=5着)「リズム重視で運びました。あれ以上せかすと、持ち味が無くなりそうだったので程よい位置で。ここ2戦の内容が良く、それが生きていると思います。勝ち馬を見ながらいけましたし、しまいも目立った脚でした」
松若風馬騎手(
ダンツエラン=7着)「ポジションこそ後ろでしたが、意識的にハミを取らせるレースをしました。展開が速かったので、いいところで競馬ができましたし、最後は伸びてくれましたからね。これが復調のきっかけになってくれたら」
酒井学騎手(
レッドモンレーヴ=9着)「じっくり行って、しまいを生かす競馬をしました。この馬自身の脚は使っています。外、外を回る形になりましたが、レコード決着のなか、よく頑張ってくれています」
古川吉洋騎手(
ロジリオン=10着同着)「いい感じで直線に向けたけど、決め手の差が出た感じですね」
池添謙一騎手(
ショウナンザナドゥ=10着同着)「外めの枠だったので出していったんですが、終始外、外を回される形になり、きついレースになってしまいました。じりじりとは伸びてくれているんですが…。今日も体がちょっと減っていたので、もう少し成長してほしいところですね」
柴田善臣騎手(
タイムトゥヘヴン=12着)「返し馬から雰囲気は良かったです。前回は休み明けでちょっとイライラしたところがありましたからね。最後、進路は狭くなったけど、食らいついていけていました。適距離に戻ればもっとやれそう。今日は時計が速すぎました」
高杉吏麒騎手(
グレイイングリーン=13着)「前半から進んでいきませんでした」
岩田望来騎手(ムイ=14着)「課題のゲートが決まりませんでした。ゲートの中でもあまり出ようとするしぐさがなく、後ろを気にしていましたし、開いてからも行きませんでした。そのあたりが今後の課題ですが、普通にゲートを出てくれさえすれば勝負になると思います」
佐々木大輔騎手(
アルテヴェローチェ=15着)「春よりも返し馬の雰囲気は良かったです。ゲート裏でどうしても
テンションが上がりきってしまうところがありましたが、我慢してくれました。1400メートルの
スピードに対応できましたが、今日に関してはしまいにつながる競馬になりませんでした」
小沢大仁騎手(
バルサムノート=16着)「開幕2週目ということで、ある程度積極的な競馬をしました。前半でペースが流れていたので、前に行った馬が止まるような感じになってしまいましたが、やりたい競馬はできました」
岩田康誠騎手(
アサカラキング=17着)「一応(ハナに)行く気は見せたんですけどね。やっぱり行き切れなかった。この馬は行き切れないと、もろいところがあるので…」
菱田裕二騎手(
ソーダズリング=18着)「落鉄していました。もともと爪の弱い馬で、その影響があったのかなと思います」