【アイルランドT】ラヴァンダ 差し切りVで初代女王に 岩田望「プラン通り」 操縦性の高さ武器にG1も視野

2025年10月13日 06:00

 力強く差し切ったラヴァンダ(右)=撮影・園田高夫

 「アイルランドT・G2」(12日、東京)

 記念すべき第1回覇者となったのは4番人気のラヴァンダ。外枠からリズム良く中団を追走し、直線は外から長くいい脚を使って差し切った。

 鞍上の岩田望は「他に行く馬がいたら、その後ろにつけようと考えていた。プラン通りの競馬ができた」と納得の表情。同馬の強みについて問われると、「逃げも追い込みもできる操縦性の高さ」とセンスの良さを挙げた。外枠から前に壁がなくてもスムーズに折り合い、ゴーサインを出したらスッと反応。その強みが生かされた勝利だ。

 管理する中村師にとってもうれしい重賞制覇だ。「力があると思って、重賞を使わせてもらってきた。何とか一つ勝つことができましたね」とニッコリ。8度目の挑戦でつかんだタイトルに安どの表情を見せた。

 中村師×岩田望のコンビは9日の東京盃(ヤマニンチェルキ)を制したばかりで、勢いそのままにJRA重賞もぶっこ抜いた。鞍上にとっては今年の重賞5勝目。夏のイギリス武者修行で磨いた腕を存分に発揮し、「JRA重賞を勝ててホッとしています」と笑顔で勝利の余韻に浸った。

 エリザベス女王杯の優先出走権を獲得したが、「距離もあるし、これから考えたいです」と指揮官は慎重な構え。ただ、これからはG1のステージも視野に入ってくる。「この馬の走りができればG1でも通用すると思っています」とパートナーの力を評価した鞍上。次戦がどこになっても注目の存在になるだろう。

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