「秋華賞・G1」(19日、京都)
牝馬3冠レースの最終戦。最有力候補となるのがオークス馬の
カムニャックだ。前哨戦のローズSでは他馬と接触しながらも強さを見せつけて完勝し、フ
ローラSから3連勝を達成。ひと夏越して心も体も成長しており、調整も順調に進んでいる。さらにデータ班からの推奨馬も
カムニャック。牝馬2冠制覇に死角はない。
牝馬2冠へ、視界は極めて良好だ。フ
ローラSで重賞初制覇を決めると、続くオークスも完勝。晴れてG1馬になった
カムニャックは秋初戦のローズSも白星を収めて、重賞3連勝を決めた。完全に本格化。主役として秋華賞に挑む。
友道師は「前走は折り合いがついて、あの位置が取れ、いい感じでしたね。落ち着きがありましたし、勝ち方も良かったです」と笑顔で前走を振り返る。春よりも精神面の成長が見られ、オークスの時よりも前めのポジションで運ぶことができていた。秋華賞は内回りコースで行われるため直線が短い。後方一辺倒では取りこぼす可能性もあるため、そういった側面からも収穫の大きな一戦となった。
そのレースではメンタル面の強さも見せつけた。4角を回り切る所で内からぶつけられて体勢を崩したが、そこからファイト
バック。立て直してからギアを上げ、きっちり差し切り勝る勝負根性はさすがの一言だ。
激走する形になったことで反動が心配されたが、前走後も順調そのもの。1週前追い切りでは川田が騎乗して、栗東CWでラスト1F11秒2の好タイムをたたき出した。友道師は「ジョッキーには、乗った感じのさじ加減で、と任せましたが、前半折り合って後半はすっと脚を伸ばせました。体もすぐに戻って、上積みはあると思います」と満足げにうなずいた。前走以上のパフォーマンスを出せる状態なら2冠獲りへ不安なし。4連勝で、3歳女王の座を確固たるものとする。