◆第30回秋華賞・G1(10月19日、京都・芝2000メートル)
ベテラン・中野達哉記者が「超ブル診断」データ編で、ピックアップした馬は…。
過去10年で3頭の3冠牝馬が誕生したが、
デアリングタクトの20年を含め、3連複で4度、3連単は7度の万馬券決着。人気薄の激走は秋華賞の定番となっている。
とはいえ、オークス馬を外して考えるのは無理筋。過去10年で【5011】。3冠牝馬を除けば平凡だが、馬券圏外は脚部不安明けで急仕上げだった
ユーバーレーベン(13着)だけ。
カムニャックは軸馬として信頼していいだろう。
好配の使者は、切れ者の
セナスタイル。過去10年で、単勝10倍以上で馬券対象になった12頭中8頭が前走で上がり3ハロンが1位か2位(残り4頭は重賞連対実績あり)をマークしていた。上位人気馬を加えても重馬場で行われた17年を除いて、前走上がり3ハロン2位以内が必ず馬券対象になっているのは重要な指標。今年の該当馬は
セナスタイル(抽選対象を除く)のみ。仮に10倍割れの人気を集めても狙うべきだ。
過去10年でキャリア3戦は【0002】だが、ともに初陣から2勝クラスまで無傷の3連勝で臨んでおり、ローズSで3着と重賞を経験したこの馬は一線を画す。母ヌーヴォレコルト(14年2着)の雪辱だけでなく、母の父ハーツクライの京都・芝2000メートルでの実績(出走数15以上で連対率トップ30・3%、20年以降)の血統面の後押しに期待したい。