東京11Rの第63回アルゼンチン共和国杯(3歳以上GII・芝2500m)は9番人気
ミステリーウェイ(松本大輝騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分30秒2(良)。半馬身差の2着に1番人気
スティンガーグラス、さらにアタマ差の3着に3番人気
ディマイザキッドが入った。
ミステリーウェイは栗東・小林真也厩舎の7歳セン馬で、父
ジャスタウェイ、母ジプシーハイウェイ(母の父High Chaparral)。通算成績は36戦6勝。
レース後のコメント
1着
ミステリーウェイ(松本大輝騎手)
「正直そこまで自信はなく、ただ自信のあるなしに関係なくこの馬の気持ちを最大限に走る方向に向かせることだけが僕の仕事だと思っていたので、それがうまくいったのかなと思います。前走も今回も大逃げを打つ形になりましたが、この馬のペースがそうなっているだけで、プランというよりも『この馬と一緒に走れたらいいな』ということしか考えていませんでした。
馬が地道に力をつけていってくれて、僕自身も5年目で成績を残せていない中で乗せていただいたことに感謝ですし、その中で結果を出せたことを嬉しく思います。直線を向いて一旦並ばれた時はちょっと反応が鈍いかなと思ったのですが、それまでのお釣りがあったぶん伸びてくれていました。
ここまでサポートしてくれているすべての方と、今まで技術をつけさせてくれた馬たちに感謝の気持ちです」
2着
スティンガーグラス(C.ルメール騎手)
「こういうレベルでも良い競馬をしてくれました。少しエンジンがかかるまでに時間がかかりましたが、ゴールまでよく頑張ってくれました。勝った馬は離れた前を走っていたので、上手く逃げ切られてしまいました。仕方がありません」
3着
ディマイザキッド(岩田望来騎手)
「良い競馬をしてくれました。いつものポジションで競馬が出来ましたが、結果だけが残念でした。ですが、内容的には満足できる競馬でした。今後に生きてくると思いますし、あらためて期待したいです。馬場は全く問題なかったです。スイスイ進んでいました」
4着
セレシオン(荻野極騎手)
「今日はこの馬の中でもスタートがうまく決まって、前で運ぶことが出来ました。動き出しを見ながら直線に向きましたが、前の馬の動きがあって、自分が望んでいたような
ゴーサインが出せませんでした。それでも最後は伸びていましたし、力を見せてくれたと思います」
5着
シュトルーヴェ(鮫島克駿騎手)
「具合は素晴らしく良かったです。バイザーも工夫して挑みました。これまで乗った中で一番動ける感触がありました。このコース自体は適性があると思ったので、前半はリズム良く、上がり3ハロンでしっかり脚を使う競馬をしようと思っていました。しかし、4コーナーから直線にかけて少し動きづらいところがあり、待たされる形になってしまいました。そこがスムーズだったらもっと際どかったと思います。この出来だっただけに申し訳ないです」
6着
ホーエリート(戸崎圭太騎手)
「イメージ通りに感じ良く、リズム良く運べました。頑張ってはいましたが、ハンデもあったと思います」
7着
マイネルカンパーナ(津村明秀騎手)
「思い描いたレースはできました。逃げ馬を行かせて、上手く折り合いをつけて走れました。力を付けてきています」
8着
ボーンディスウェイ(木幡巧也騎手)
「前走で後ろから行ったのが実になりましたが、前走はもっと早く動いても良かったという感じだったので、今日は意識的に4コーナー手前ぐらいからジワッと位置を上げて行く競馬をしました。4コーナーを回ってくる時の手応えは良い感じでしたが、最後の最後で脚色が同じになった辺り、若干距離が長いのかもしれません」
9着
ニシノレヴナント(野中悠太郎騎手)
「具合が良かったです。位置取りも良いと思いましたが、2番手以降がスローになって、前残りになりましたからね。それでも最後まで脚を使ってくれました」
10着
プラダリア(亀田温心騎手)
「厩舎とは脚を溜めて行こうという話をしていて、ルメール騎手の後ろで良い感じで運べました。最後はスパッとは切れませんが、ジワジワと伸びてくれました。進路があまりなくて、スムーズだったら着は拾えたと思います。それでもラストまで集中して走れていました。脚を溜めてジリジリと上がって行く競馬が良いと思います」
11着
ボルドグフーシュ(横山武史騎手)
「調教に跨って、渋いのは分かっていました。スタート次第で、出ないなら後ろから行こうと思っていました。しかし、自然にゲートを出たので、無理をすることなくポジションを取れました。しかし、ペースが遅かった分、前に残られましたし、ラスト50mで一気に疲れてしまいました。普段と違う形の競馬になりましたが、今後のきっかけになれば良いですね」
12着
ローシャムパーク(A.プーシャン騎手)
「追い切りに乗せてもらいましたが、思ったよりも引っ掛かりませんでした。調教師ともあのポジションで行こうと話していましたし、折り合えていました。最後は休み明けの分なのでしょうか、距離が100m長いのでしょうか。今後はもっと良くなってきそうです」
13着
ハギノアルデバラン(原優介騎手)
「2回ハミを噛むシチュエーションがあり、消耗するところがありましたが、そこは52キロだったので補うことができました。ただ、向正面でルメール騎手の後ろに差を詰めて行くべきでした。そこで食らいついて行かなければいけませんでしたが、じっとしてしまったので、向正面での脚の使い方が良くなかったです。あそこでリカバーして行ければ良かったです」
14着
サスツルギ(北村宏司騎手)
「以前に乗せてもらった時と比べると、まだ途上ではありますが、ハミ受けが改善されつつありました。その分、促してしっかりと運べましたし、ポケットに入れながら、ゴチャつかずに運べたのは良かったです。もう少しレースが流れてくれたら良かったのですが、体力がある分、最後まで大きく離されずに走れました。これをきっかけに、徐々に良いリズムを取り戻してくれれば良いですね」