「エリザベス女王杯・G1」(16日、京都)
天国へ旅立った父の影響で競馬にハマったのだが、母もきょうだいもいとこも競馬の“け”の字も知らないわが一族。祖父の代にも
ギャンブラーはいないそうだが、ただ一人、古い親戚筋に競輪選手がいたそうだ。そんな話を自転車好きの御大Hさんにしたところ「○○○○か。覚えてるで。そんなに強い選手やなかったけどな」と聞き、実在していた人物と確認。まあ、彼は
スポーツマンであって、父と私はただのバクチ好きですが…。
さて本題へ。エリザベス女王杯で私がもっとも注目しているのは、京都大賞典で3着に善戦した
ヴェルミセルだ。15番人気の低評価を覆し、後方追走から直線猛追。上がり3Fはメンバー最速をマークし、紅一点ながらもV争いに加わった。
血統的には、父
ゴールドシップ×母父コンデュイットという“岡田ブラッド”。しかし、4代母に
スカーレツトブルーの名があるということは、4年連続でこのレースに参戦する
ライラックの遠縁に当たる。ラ
イバルの父
オルフェーヴルも同じ“黄金配合”(父ステイゴールド×母父メジロマックイーン)で、見た目や戦いぶりがどことなく似ている印象もある。
近親には、昨年のCBC賞(6番人気)を制した
ドロップオブライトがおり、人気薄での一撃が魅力の一族。タフな戦いを好むタイプで消耗戦になれば侮れない存在だ。(デイリースポーツ・松浦孝司)