10着のステレンボッシュとルメール騎手(手前)(カメラ・豊田 秀一)
◆第50回エリザベス女王杯・G1(11月16日、京都競馬場・芝2200メートル、良)
牝馬16頭立てで争われ、6番人気でクリストフ・ルメール騎手騎乗の
ステレンボッシュ(4歳、美浦・国枝栄厩舎、父
エピファネイア)は、10着だった。道中は中団を進むも、4コーナー前で鞍上が手綱を引っ張り、後退するシーンも。直線も伸びを欠いた。
昨年の桜花賞以来7戦ぶりの白星を狙ったが、G1・2勝目はならず。その桜花賞後はオークス2着、秋華賞3着、香港ヴァーズ3着と好走した後、今年は大阪杯13着、ヴィクトリアマイル8着、札幌記念15着と不振が続いていた。
ルメール騎手は今秋のG1戦線で、秋華賞(
エンブロイダリー)、菊花賞(
エネルジコ)、天皇賞・秋(
マスカレードボール)と3連勝し、無双状態だった。今回は18年、20年にマークした自身のJRA・G1最多連勝記録に並ぶ実施機会4連勝が懸かっていたが、ストップした。
また、来春に定年を控える国枝調教師は、
グレード制導入の1984年以降、JRA牝馬限定G1で松田博資元調教師を抜く最多13勝目に加え、牝馬3冠とヴィクトリアマイル、阪神JFに続く同G1・6レースの完全制覇が懸かっていた。
勝ったのは1番人気で戸崎圭太騎手騎乗の
レガレイラ(4歳、美浦・木村哲也厩舎、父
スワーヴリチャード)。勝ち時計は2分11秒0。
2着は4番人気の
パラディレーヌ(岩田望来騎手)、3着は9番人気の
ライラック(藤岡佑介騎手)だった。
クリストフ・ルメール騎手(
ステレンボッシュ=10着)「スタートでちゃかついて出遅れたけど、後ろからポジションを上げていきました。3、4コーナーで邪魔されてリズムがなくなりました。今日はもっといいパフォーマンスができたけど、残念ながらいい競馬できませんでした」