「マイルCS・G1」(23日、京都)
史上9頭目となる同一年の春秋マイルG1制覇を目指す
ジャンタルマンタルが19日、栗東坂路で万全の仕上がりをアピールした。朝日杯FS、NHKマイルC、安田記念に続く4つ目のマイルG1奪取へ、高野師と川田は自信をのぞかせた。前哨戦の富士Sを制した
ガイアフォースも、栗東坂路で軽快な走り。また、栗東に滞在して調整中の
アスコリピチェーノは、CWでの併せ馬で海外遠征帰りの影響を感じさせない動きを披露した。
動き、馬体、息遣い、全てが
パーフェクト。安田記念に続く春秋マイルG1連勝を狙う
ジャンタルマンタルが、堂々たる姿で栗東坂路を一気に駆け上がった。4F54秒1-38秒8-11秒8という時計も予定通り。寸分も狂うことなく、素晴らしい状態に仕上がった。
高野師は「体はほぼほぼできているので、整えるというのが主眼でしたが、最後の反応が良かったし整ったと思います。追い切り後、
フーフーという息もすぐ収まりましたし、厩舎に帰って脱鞍してからの動きも良かったですよ」と胸を張る。主戦の川田も坂路モニターの前に座り、自らの目で動きをチェック。力強いアクションでゴールするのを見届けると、「順調に終えられて何よりです」と大きくうなずいた。
前走の富士Sは2着敗退。負けはしたが、本番に向けて手応えを感じる競馬となった。「内容を含めて、本当にいい
ステップレースになりました。心肺機能にいい刺激が入ったと思います。前走とは全然違いますよ」と指揮官。休み明けを叩かれて、青写真通りに急上昇。川田は「いい結果を得られる準備をしてきたと思っている。この馬らしく走りさえすれば、この馬が一番強いと信じていますので」と自信ありげな表情を浮かべた。
これまで勝っている朝日杯FS、NHKマイルC、安田記念に続き、マイルCSも制することができれば、史上初の牡牝混合JRA芝マイルG1完全制覇となる。「馬にとって一つの偉業だと思うので、ぜひ達成したいし、してくれると思っています」と指揮官。現役最強マイラーの力を見せつけて、競馬史に新たな1ページを刻んでみせる。