<ジャパンカップ外国馬調教>富士山をバックに引き揚げるカランダガン(右)。左は帯同馬のルノマド(撮影・郡司 修)
東京競馬場で調整を続ける外国馬
カランダガンの“運気”が上がってきた。26日は帯同馬
ルノマドを前にして、ダートコースを左回りでキャンター1周半。
リラックスしてバネの利いたス
トライドで周回した。
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グラファール師も視察に訪れた。騎乗したロベル助手は「とても良かった。レースに向けて少し緊張感を高めながら、前日よりも少し強めに走りました」と穏やかな表情。続けて「調教師は“久しぶりに見たけど、とても美しく素晴らしい。動きもとても柔らかい”と話していました」と都合で早く引き揚げた指揮官の言葉を代弁した。27日に決戦舞台の芝コースで最終追いを行う予定だ。
現在、ロンジンワールドベストレースホースランキングでは「130」で単独首位。同馬と同じ
グラファール厩舎&オーナーのアガ・カーンスタッズのダリズは今秋の凱旋門賞V。2頭の比較の確信質問?が飛ぶと同助手は笑った。「その質問はよくされるんです。
カランダガンは(同2位のオンブズマンを破って)英チャンピオンSを勝ちました。だからダリズより全然上!それが私たち共通の評価。
カランダガンは2000メートルも2400メートルもこなせますから」と胸を張った。
来日後に吉兆もあった。同助手が24日に競馬場近くの大國魂神社でおみじくを引くと、何と第18番の「大吉」が出た!!くじを誇らしげそうに見せながら「
カランダガンの勝利を願って引いたら、1回目で出たんだ。大切に取っておくよ」と笑顔で結んだ。愛馬も順風満帆なら、陣営の運気も急上昇。05年アルカセット以来、20年ぶりの外国馬Vの機運が高まってきた。