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【ジャパンC】マスカレードボール 悔しい銀 一騎打ち頭差で敗れた 手塚久師「上には上がいるんだな」

2025年12月01日 06:00

 マスカレードボールとのたたき合いを制したカランダガン(中央左)=撮影・園田高夫

 「ジャパンC・G1」(30日、東京)

 今年の欧州年度代表馬で4番人気に支持されたフランスのカランダガンが、18年ジャパンCでアーモンドアイが記録したJRAレコードを0秒3更新する2分20秒3の驚異的なタイムでV。05年アルカセット以来20年ぶりの外国馬による勝利をつかんだ。

 日本の総大将として堂々と戦い抜いた。1番人気のマスカレードボールは2着。カランダガンと500メートルに及ぶ激しいたたき合いを演じたが、わずかに頭差で屈してG1連勝とはならなかった。

 道中は中団の外で折り合い、徐々に位置を押し上げる形。ただ、3〜4角で内にモタれる面を見せ、反応が一瞬遅れたのが痛かった。それでも外へ持ち出すと、直線は名勝負を演じた。ルメールは「いい勝負をしてくれました。彼は3歳で若いところはあるけど、能力がある。また次が楽しみです」と、さらなる飛躍に太鼓判を押した。

 手塚久師も悔しさをにじませながら納得の表情だ。「(天皇賞・秋とは)真逆のペース。速い分、苦しくなって3角からモタれてしまった」と振り返りつつ、「ナイスファイトだった。1回(前に)出てるんだけどなぁ。それでも後続は離しているから」と胸を張る。

 最後に漏れたのは勝ち馬への敬意だった。「上には上がいるんだな。勝った馬はすごいよ。アウェーであの走り。やっぱり世界1位だと思った」。ゴール後にカラ馬を避けたダノンデサイルと接触して落馬するアクシデントもあったが、「ジョッキーは大丈夫そうでした。今から馬を見てきます」と言い残し、厩舎へ向かった。悔しい銀メダル。それでもこの敗戦を糧に、マスカレードボールはまた必ず強くなる。

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