短期騎手免許で来日したフローレン・ジェルー騎手(カメラ・高橋 由二)
今週から短期免許で騎乗するフローレン・ジェルー騎手が12月4日、栗東トレセンを訪れた。来日初週のチャンピオンズCは武蔵野Sを勝った
ルクソールカフェとコンビを組むなど、年末まで騎乗する予定で、「とにかく勝ちたい」と意気込みを語った。
米国拠点のフランス人名手が、待望の初来日だ。これまでも
ワールドオールスタージョッキーズなどの招待を受けていたが、同時期に米国で大レースがあるため参加できず。ジェルーは「ずっと来たいと思っていた」と目を輝かせる。
昨年に米競馬の殿堂入りした
ガンランナーの主戦。17年ブ
リーダーズCクラシックなどG1・6勝を挙げた。その後も大舞台で存在感を示し、今年のドバイ・ワールドCでは
ヒットショーで
フォーエバーヤング(3着)を破って勝利した。日本のファンに向けては「ダートの経験があるので、そこを見てほしい。ヨーロッパは芝がメインだけど、アメリカで乗っているからダートの経験が豊富」と胸を張る。
この日は調教にも騎乗。「厩舎もきれいで、JRAの施設は安全。乗るのが楽しみ」と好印象を語った。「日本の馬はすごく強いと思う。いい馬に今週乗せてもらうので、そこも楽しみ」。師走の日本で、腕前を見せつける。(水納 愛美)
◆フローレン・ジェルー(Florent Geroux)1986年7月16日、フランス生まれ。39歳。03年にフランスで騎手免許を取得し、07年に米国で騎手免許を取得。今年は北米で72勝を挙げ、リーディング19位につけている。身長164センチ、体重52キロ。