5馬身以上前を行くグランドラッチ(5歳オープン)を目標に、{horse=2007104826:マックスバローズ}は気合を乗せながら、栗東坂路を突き進んだ。相手は攻め駆けするタイプ。それほど差を詰めることはできなかったが、それでも、ラスト1Fで軽く肩ムチを入れただけで4F50.8-37.5-13.0秒。自己ベストを大きく上回る好時計を叩き出した。
感触を確かめた角田は「状態面はいいので、あまり、やりすぎてカーッとならないように。もう少し(道中は)ジーッとさせたかったけど、あまり速い感じはしなかった。1回使ってピリッとしている」と明るい表情を浮かべた。
8月の小倉でデビューを予定していたが、右前脚のフレグモーネで出走取消に。前走はその仕切り直しだったが、陣営の期待に応えるかのように、5馬身差をつける圧勝劇を演じた。中竹師は「取り消したあとは用心していた。かえって、(デビューが)延びたことで、体に実が入った感じ」とケガの功名を口にした。
抽選突破が条件になるが、昨年Vのアントニオバローズと同騎手、同馬主。「厩舎は違うけど、2匹目のドジョウを狙ってね。ここを目標に仕上げてきたから、何とか出したい。前走のあのスローペースで折り合って走れたので、1F延長は大丈夫」。仕上がりは万全。未知の魅力を秘めた素質馬が重賞タイトルを虎視たんたんと狙う。
提供:デイリースポーツ