サンライズマックスは武豊を背に馬場整地後の栗東CWに登場した。軽やかにチップを踏みしめながら向正面へ。最初の1Fを14.8秒で通過すると、そこから早くも戦闘モードに切り替わった。
「いい目標になった」と武豊が振り返るように、前を走る併走馬を視界に置き、
スピードを上げていく。ラストは鞍上の、静かだが厳しい檄(げき)に応えるように、シャープに脚を伸ばした。
6F79.0-37.5-12.5秒。4角で内めを回ったとはいえ、堂々の一番時計をマークした。2週続けて騎乗した武豊は「いい動きでしたね。先週よりも感じが良かった。聞いていたように乗りやすいし、競馬では手こずるようなイメージはない」と好感触を得る。
マックスが勝利した3つの重賞で、自身の騎乗馬は2度2着に甘んじた経験があるだけに、「切れ味があるのは身近で見ていて分かっている。うまく一瞬の脚を生かしてあげたいね」と勝利のシーンを描く。
ゴールデンメインは栗東CWを単走、馬なりで6F88.0-42.4-12.3秒をマーク。新川師は「10歳馬だけど、まだまだ元気だね」と笑顔を見せた。これまで半年を超える長期休養が3度。まだ21戦しかしていない。「長く休んでいたし、無理をしていない。(重賞を)勝つまでもう少しのところにまできているから」。前走GII・2着の古豪が重賞獲りに燃える。
提供:デイリースポーツ