「第45回京都牝馬S・GIII」(芝1600m)は31日、京都11Rに15頭で争われ、最後方を追走した1番人気の{horse=2006103241:ヒカルアマランサス}が、直線で競り合うベストロケーション(2着)とザレマ(3着)を尻目に大外から一気に強襲。鮮やかに半馬身差し切り、1分36秒4のタイムで重賞初Vを飾った。
準オープンの身ながら1番人気に推されたヒカルアマランサスが大外一閃(いっせん)。レースの上がりを1秒以上も上回る3F33秒6の末脚を繰り出し、初の重賞タイトルを獲得。近づく春に向けて、存在を猛アピールした。
鞍上のデムーロは、28日にJRAの短期免許を取得。一発目の重賞騎乗で答えを出した。その騎乗は大胆だった。選んだ進路は馬群から離れた大外。懸命にムチを奮い、右から左にステッキを持ち替えたところで、さらに加速。ゴール前で鮮やかに差し切った。減量を必要とする52キロでの騎乗であったが、愛知杯(4着)のレース内容にほれ込んでいた。「1600mは短いかと気になったが、こなしてくれた。とてもいい馬。楽しみだね」。来日通算15度目の重賞V。おなじみのスマイルで勝利の味をかみしめた。
今後の動向に注目が集まる。「このレース、というよりも体調を考えて使いたい。馬格があるのでもう少し体は大きくなってほしいね」と池江郎師。アマランサスの物語は始まったばかりだ。
提供:デイリースポーツ