「残りものには福がある」という。
ダンツペリオッド(牡)はまさにそれ。良血馬にもかかわらず、2008セレクションセール(1歳)、HBAサマーセール、HBAオータムセールと3度も主取(買い手がつかなかい場合や生産者の希望価格に達しない時に、生産者自身が買い取ること)になったという。「売れ残りだった。でも、小さかったから売れなかっただけだよ」と本田師は理由を説明する。
今は見違えるようにボリュームアップ。「(6月4日の)遅生まれだから、成長が遅かったんだね。450kgぐらいの出走だと思っていたのが500kgもある。短期間で背も伸びた」と目を丸くするほどだ。成長期に無理をさせず、満を持して挑む。
半姉には06年の桜花賞馬
キストゥヘヴン。父のゼンノロブロイは04年の年度代表馬に選出され、09年はフェアリーSを勝った
コスモネモシン、阪神JF2着の
アニメイトバイオを輩出するなど、
ファーストシーズン・リーディングサイアーとなった。「追うごとに素軽くなり、しっかりしてきたね。血統馬らしさは見せている。集中して走れば初戦から楽しみ」と指揮官は力強くうなずく。京都5日目6R・芝2000mでデビューを迎える。
提供:デイリースポーツ