第54回阪急杯・GIII(芝1400m)は28日、阪神11Rに16頭で争われ、好位のインで脚をためた2番人気{horse=2005110172:エーシンフォワード}が抜け出し、1分21秒4のタイムで快勝。激しい2着争いは鼻差でワンカラットに軍配。3着にはサンカルロが入った。
待ちに待った瞬間だった。GOサインを受けたエーシンフォワードは、馬群のわずかなすき間を力強く抜け出すと、はじけるように伸びる。激しい2着争いを尻目に、1馬身半差をつける圧倒的な強さで、重賞初制覇を成し遂げた。初コンビの岩田はレースで何度も対戦して、能力の高さを知っていた。レース運びもイメージ通り。「馬が頑張ってくれた。返し馬から(レースで)走ることを分かっていたみたい」とパートナーの健闘をたたえた。
西園師も満面の笑みを浮かべた。アーリントンCに続き、2日連続重賞V。この日も前日と同じジャケットとネクタイを着用してゲンを担いだ。「なかなか勝つのも難しいのにね。土日で重賞を勝つなんて初めて」と興奮を隠さなかった。次に目指すは高松宮記念(3月28日・中京)。「馬の様子を見ながらになるが、オールラウンドプレーヤーでスピードもあるし、マイルまでならどの距離でもこなせる」と西園師は期待に胸を膨らませた。
提供:デイリースポーツ