23日、東京競馬場で行われた第71回オークス(3歳牝、GI・芝2400m)は、蛯名正義騎手騎乗の1番人気アパパネが後方追走から直線で外に持ち出し末脚を伸ばすと、その内から同様に脚を伸ばした5番人気サンテミリオンと壮絶な叩き合いを展開し並んで入線。長時間に及ぶ写真判定の結果、JRA・GIでは史上初となる1着同着での決着となった。勝ちタイムは2分29秒9(稍重)。2頭から2馬身差の3着には8番人気アグネスワルツが入った。

アパパネは父キングカメハメハ、母ソルティビッド(その父Salt Lake)という血統。これまでに09年阪神ジュベナイルF、桜花賞とGIを2勝しており、今回の勝利で3つ目のGIタイトルを獲得するとともにクラシック2冠達成となった。
サンテミリオンは父ゼンノロブロイ、母モテック(その父ラストタイクーン)という血統。前走のフローラSで重賞初制覇を飾っており、重賞2連勝でのGI初制覇となった。
アパパネの蛯名正義騎手は99年のウメノファイバー以来となるオークス2勝目、重賞はサンクスノートで制した先週の京王杯SC(GII)に続く今年5勝目で通算91勝目。管理する国枝栄調教師はオークス初勝利。重賞はアパパネで制した桜花賞に続く今年3勝目、通算では25勝目。
サンテミリオンの横山典弘騎手、古賀慎明調教師はともにオークス初勝利。重賞は横山典弘騎手がブエナビスタで制した先週のヴィクトリアマイル(GI)に続く今年11勝目で通算128勝目、古賀慎明調教師はサンテミリオンで制したフローラS(GII)に続く今年2勝目、通算では5勝目となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。