またしても、タイトルに手が届かなかった。{horse=2007103404:ローズキングダム}は直線でいったんは先頭に立ったが、エイシンフラッシュとの激しいたたき合いの末、最後は首差でVを逃した。橋口師は昨年のリーチザクラウンに続き、2年連続4回目の2着。トレーナーは悔しさを胸に秘めながらも、内容には満足していた。「これで負けたら仕方がない。道中は“しめしめ”とつぶやきながら見ていたけど。相手をほめるしかない。いい競馬ができた」と自分に言い聞かせるように語った。
騎乗停止中の小牧のピンチヒッターとして指名された後藤は、悔し涙で引き揚げてきた。「馬をほめてあげたい。抜け出したときは差されるとは思わなかったが、勝った馬がそれ以上の脚を使った。負けはしたが、小牧さんにはいい報告ができると思う」。無念と同時に、好勝負を演じた充実感も漂わせていた。
提供:デイリースポーツ