2日、大井競馬場で行われた第56回東京ダービー(3歳、南関東G1・ダート2000m)は、戸崎圭太騎手騎乗の圧倒的1番人気マカニビスティーが後方追走から4角で先団まで押し上げると、直線外から力強く伸びて12番人気ガナールに1.1/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分06秒7(良)。さらに1.3/4馬身差の3着には3番人気マグニフィカが入った。2番人気シーズザゴールドは4着に敗れた。
上位2頭には7月14日(水)に大井競馬場で行なわれるジャパンダートダービー(交流GI)への優先出走権が付与される。
マカニビスティーは前走の羽田盃(南関東G1)でも圧倒的1番人気(1.3倍)に支持されていたが、ゴール前でシーズザゴールドの強襲にハナ差屈して2着に敗れており、今回、大舞台でのリベンジ達成となった。
鞍上の戸崎圭太騎手は07年アンパサンド、08年ドリームスカイに続く同レース3勝目、管理する松浦備調教師は同レース初制覇となった。
【戸崎圭太騎手のコメント】
自分の馬が一番強いと信じて乗りました。展開は予想せず、馬の邪魔をしないように乗れば、必ず勝てると信じていました。羽田盃ではオーナーを始め、調教師の先生やファンの皆さんにも迷惑をかけてしまいましたので、今回はじっくり乗ろうと心がけました。今日はファンの皆さんの応援があってこそ勝てました。ありがとうございました。
【松浦備調教師のコメント】
ダービーは騎手時代を含めても初めての勝利で、体が落ち着かないです。羽田盃は残念な結果でしたけど、今日の新聞を見て、人気もあるようだし、なんとか巻き返したいと思っていました。この馬は先行する馬ではないので、3コーナーまでは正直まずいなと思っていました。直線伸びてきて、ゴールに入った瞬間はホッとしましたね。
馬主さんが自分のために移してくれた馬で、羽田盃、東京ダービーを目標にしていましたから、本当に感無量の一言につきます。次はまた相談して考えます。うまく言葉は出ないけど、本当にありがとう。
【勝ち馬プロフィール】
◆マカニビスティー(牡3)
父:ゼンノロブロイ
母:サクセスウイッチ
母父:ブライアンズタイム
近親:サクセスブロッケン(09年フェブラリーSなどGI・3勝)
厩舎:大井・松浦備厩舎
通算:8戦4勝(うち中央5戦2勝、重賞1勝)
主な成績:10年羽田盃(南関東G1)2着
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。