久々のスプリント戦に挑む{horse=2006103025:ワンカラット}は、主場ともいえる栗東CWではなく坂路に登場。レッドスパークル(3歳オープン)と併せた。
序盤は僚馬を3馬身ほど追走し、コーナーを利してインからスパート。ラスト1Fで楽々捕らえると、力強い脚取りで大差の先着を果たした。藤岡佑の手綱はハンドライドで気合を付けた程度。坂路で追われた効果か、いつもの“頭の高さ”も気にならなかった。
前半のタイムはエラーだったが、ラスト2Fは24.9-12.3秒。馬場の悪い時間帯だったことを考えれば、この時計は優秀だ。藤岡健師は「おそらく(4Fは)53秒台だったのでは。時計も動きも満足。予定通り」と納得の表情。坂路追いの意図については「2歳時以来(08年小倉2歳S5着)の千二だから。追い日も木曜にして、レースまでの間隔を詰めてみた」と説明。瞬発力とテンションを高め、スプリント戦への対策を施した。
賞金不足で安田記念出走はかなわなかったが、すでに気持ちは切り替わっている。「(忙しい)中京の千二なら考えたが、今年は京都なので。サマーシリーズ?全然考えていない。勝って賞金を加算したいね」。電撃の6Fを克服し、飛躍の秋へとつなぎたい。
提供:デイリースポーツ