年齢を重ねるごとに、良血馬らしい風格が漂ってきた。{horse=2003102977:キャプテンベガ}は栗東坂路で2本目に4F55.5-39.4-12.6秒を馬なりで計時。馬場の真ん中を堂々と駆け抜け、出来の良さをアピールした。
動きを見届けた松田博師は「1本目(4F69.4秒)がもう少し速くても良かったが、逆に言えば、それだけ今回はゆったりと走れているということ。精神面が成長しているんだろう」と落ち着き払った姿に納得顔。しまい重点に追った2本目についても「しっかり動けていた。ゴールを過ぎてから、すぐ息が入ったように、メリハリが利いて、いい動きだった」と合格点を与えた。
父がサンデーサイレンス、母ベガという超良血馬も気がつけば7歳。「東京もそうだが、輸送競馬は現地に一日置けるのがいい。先入観がないのがいいのか、テン乗りのケースは比較的相性がいい。あとは仕掛けをどこまで我慢できるかだろう」。悲願のタイトル奪取へ機は熟した。勲章獲りへの13回目のチャレンジで、今度こそ壁を突き破る。
提供:デイリースポーツ