12日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで、セレクトセール2010の1日目が行われた。
1日目は1歳馬214頭(牡馬137頭、牝馬77頭)が上場され、うち173頭(牡馬111頭、牝馬62頭)が落札。売り上げ総額は31億5710万円で、落札率は80.8%と昨年の78.2%を上回ったものの、1頭当たりの平均価格は1825万円(昨年度2213万円)と大幅に下落した。
最高価格は、叔母にダイヤモンドビコー(ローズS-GIIなど重賞4勝)がいるアイルドフランスの2009(牡、父ディープインパクト)で、金子真人ホールディングス(株)が6600万円で落札。また、トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯-GI)の甥に当たるビーポジティブの2009(牡、父クロフネ)を近藤利一氏が6000万円で、半姉にアドマイヤキッス(ローズS-GIIなど重賞4勝)がいるキッスパシオンの2009(牡、父ディープインパクト)を宇田豊氏が6000万円でそれぞれ落札した。なお、1歳馬セールでは1億円を超える落札価格馬は出なかった。※価格はすべて税抜。

13日は当歳馬が上場。09年の日本ダービー(GI)を制したロジユニヴァースの全弟となるアコースティクスの2010(牡、父ネオユニヴァース)、05年の桜花賞(GI)、NHKマイルC(GI)を制したラインクラフトの半弟で、当歳馬が初年度産駒となるメイショウサムソン産駒・マストビーラヴドの2010(牡)などが上場される予定となっている。
【吉田照哉氏のコメント】
飛び抜けた価格の馬はあまり出なかったが、中間の価格帯の馬が非常に良く売れた。事前に馬を入念にチェックして買うという、外国の様なセリのスタイルがだんだん確立してきた様に感じます。この景気の中、非常に高い馬が出ることは少なくなったと言えるが、購買層が広くなって、新しいお客様も増えてきた。この経済状況下においては最大限に上手くいったセリが出来たということで満足しています。