オープン入り後は、完全に壁に当たっている印象の{horse=2004100516:テイエムアタック}だが、柴田光師に白旗を揚げるつもりはない。指揮官が強調するのが、4走前の谷川岳Sだ。舞台は今回と同じ新潟の外回りのマイル戦だった。結果は6着に敗れたが、勝ち馬からは0.3秒差。「上がり3Fはメンバー最速。東京もそうだが、左回りの走りはいい」と内容には納得する。ベストと思える舞台なら不安より期待感が上回る。
出来も変わらず良好で、1週前には長めから意欲的な追い切りを消化している。「使い詰めだし、夏場に使うのも初めてだけど、今のところはへばってはいない。大丈夫」と柴田光師は力強くうなずいた。「だいぶ外差しが決まり始めているね。今回でひと呼吸入れる予定だから、何とか踏ん張ってほしい」。完全燃焼で悲願のタイトルをつかみ取る。
エプソムCは鼻+鼻差の3着。あと一歩のところで涙をのんだ{horse=2003102977:キャプテンベガ}が、悲願の重賞初制覇へ向けて越後路へ乗り込む。強豪が集った昨年は5着だったが、傑出馬不在の今年はチャンスは十分。大當助手は「変わりなく順調。3走前の福島戦ぐらいから、ケイコで乗りやすくなっている。今後のためにも何とか賞金を加算したいね」と意気込みを語った。
提供:デイリースポーツ