「第5回キーンランドC・GIII」(芝1200m)は29日、札幌9Rに16頭で争われ、好位の外めを追走した2番人気の{horse=2006103025:ワンカラット}が1分08秒4のタイムで重賞2連勝。サマースプリントシリーズの単独トップに立ち、同時に藤岡佑もサマージョッキーシリーズの1位に躍り出た。2着にジェイケイセラヴィ(6番人気)、3着にベストロケーション(8番人気)が入線。1番人気に支持されたビービーガルダンは4着に敗れた。
夢が一歩、現実へと近づいた。ワンカラットが北の地で再び輝いた。「想像を絶する強さ。ハンパないですね」。圧巻のレースぶりに藤岡佑も驚きの表情を見せた。
そんな主戦の肝を冷やしたのが3コーナーだった。他馬にぶつけられて予測しない形でギアチェンジ。押さえきれない手応えで直線に入ったが、難なく後続の追撃を振り切った。「丁寧な競馬を心掛けていたけど…。ぶつけられたが、よくしのいでくれた」。その3コーナーで左前と右トモを落鉄していたことが判明。「レコード勝ちの前走以上に価値のある勝ち方」と裸足でつかんだ重賞Vに舌を巻いた。
次なる標的はスプリンターズS(10月3日・中山)。輝き続けるスプリント女王が、3連勝で頂点を狙う。
提供:デイリースポーツ