逆転ス
プリント女王へ、
メリッサが好調をアピールした。日が昇らない開門直後の朝一番。カクテルライトに照らされた馬体を栗東坂路で躍動させた。手綱を押さえたままの時計は4F53.4-37.3-12.3秒。馬なりだったが、軽快な動きで出来の良さを示した。これまでに何度も猛時計を出してきたが、この日は気性を考えて封印。「おれの考えていた通りにできた。敏感な馬やからね」と猿橋助手が納得の表情を見せる。
福永は「前走はコースや斤量など、すべてがうまくいった。でも、今回は条件が変わるから」と厳しい
ジャッジ。しかし「秋初戦の馬よりも夏に使ってきた強みがある。内枠が当たって、内からスルスル行く競馬が理想」とイメージを膨らませた。
サ
マースプリントシリーズのチャンピオンが決まる大事な一戦。トップとは9ポイント差だが、勝てば逆転がかなう。「チャンスがあるんやから狙いたい」と猿橋助手も強く拳を握る。充実の6歳牝馬にはVしか見えない。
ケイティラブは栗東CWで一杯に追われ、6F83.8-39.6-12.3秒。右ステッキに反応を返し、最後まで脚さばきは力強かった。野元師は「太りやすい馬なのでビッシリとやっておいた。冬場と違って硬さがなく、この時季は体調がいいね。ただ、ベストは1000m。阪神は直線に坂があるので」とトーンは低めだった。
提供:デイリースポーツ