春の悔しさを晴らすときが来た。実りの秋へ向け、
アロマカフェが順調に乗り込まれている。1週前には美浦Wで、
メイショウデジレ(4歳500万下)を追走し、あっさりと3馬身先着。5F66.1-12.9秒と時計も上々だった。「先生の指示は“追いかけて、しまいやっておけ”というもの。反応がすごく良かった。1週前としたら合格点ですよ」。調教パートナーの吉永助手は、手綱から伝わる好感触をストレートに伝えた。
もともと能力を高く評価されていた期待馬だったが、体質の弱さが災いし、春はあと一歩のところでクラシックに出走できなかった。それが前走のラジオNIKKEI賞では、小回りの福島コースをものともせず、外からねじ伏せるように重賞初制覇。経験を積みながら体質も確実に強化。ようやく能力の片りんをのぞかせてきた。
「ここへきて全体的にしっかりしてきました。掛かる馬じゃないから、距離が長くなっても大丈夫」。父は3歳夏から急成長を遂げ、菊花賞馬となったマンハッタンカフェ。偉大な父に続くためにも、結果が求められる1戦となる。
提供:デイリースポーツ