美浦Wで最終追いを行った{horse=2003102599:シンゲン}。老いてなお元気いっぱいの実力馬が、リスタートへ向けてアピールした。5F標識からリズム良くピッチを上げ、直線の仕掛けにもきっちりと反応。5F67.5-38.6-12.9秒でフィニッシュした。
「2週前に併せ馬をしているから。きょうは長めからテンションを上げないように」と戸田師は意図を説明。「もともと併せ馬をやれば自分で体をつくる頭のいい馬。休み明けでもきっちり仕上がった」とコメントは力強い。
さらに口調は熱気を帯びる。「去年(3着)より調整はしやすかった。あのときは春に使っていた分、疲れを取るのに時間がかかったから。今回は春から牧場で乗って、どこを使うか考えながらの調整。ちょうどいい間隔だよ」。昨年の天皇賞・秋(5着)後に4度目の骨折が判明してから11か月。“長期休養”ではなく、タイミング良く“充電期間”が取れたと表現していいだろう。
昨年はマツリダゴッホ、ドリームジャーニーと互角の争いを演じたように素材は一級品。「ようやく復帰できたよ」と陣営が待ちこがれた始動戦。勝利で飾る準備は整った。
提供:デイリースポーツ