JRAは14日、09年の高松宮記念(GI)、スプリンターズS(GI)などに優勝したローレルゲレイロ(牡6、栗東・昆貢厩舎)が引退することを発表した。今後は、北海道新冠郡新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬となる予定。
ローレルゲレイロは父キングヘイロー、母ビッグテンビー(その父テンビー)という血統。06年6月のデビュー戦を快勝すると、同年の函館2歳S(GIII)、デイリー杯2歳S(GII)、朝日杯FS(GI)でいずれも2着と惜しい競馬が続いたが、08年の東京新聞杯(GIII)で重賞初制覇を飾ると、続く阪急杯(GIII)で重賞連勝。昨年の高松宮記念、スプリンターズSではともに逃げ切り勝ちを収め、09年のJRA賞最優秀短距離馬に輝いている。今年のスプリンターズS(14着)が最後のレースとなった。通算成績は31戦5勝(うち海外3戦0勝、重賞4勝)。
■昆貢調教師のコメント
「スプリンターズSに出走後、馬の状態を見てオーナーと相談した結果、引退することとなりました。この馬のおかげで厩舎が順調に推移し、誕生した時から見ていたので非常に思い出深く、海外遠征などの色々な素晴らしい経験をさせてもらい感謝しています。
今後は、優駿スタリオンステーションで種牡馬になる予定です。筋肉や内臓も丈夫だったので、うまく産駒に伝われば良い仔が生まれてくると思いますし、自分で手がけてみたいと思います」