「第58回府中牝馬S・GIII」(芝1800m)は17日、東京11Rに17頭で争われ、先手を奪った4番人気の
テイエムオーロラが、迫る14番人気の
セラフィックロンプを半馬身振り切りV。鞍上の国分恭ともども、うれしい重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分46秒4。3着は2番人気の
スマートシルエット。1番人気の
ニシノブルームーンは伸びを欠いて9着に敗れた。
人馬の呼吸がピタリと合った会心の逃走劇だった。
テイエムオーロラはスタートを決めてスムーズにハナに立つと、中盤にペースを落とし、レースの流れの“支配”に成功。デビュー2年目、国分恭の冷静な手綱さばきも大きな勝因だった。
「期待していた馬。勝ててホッとしました。直線で後続を引き離しにかかったときの手応えが良かったですね」。見た目は落ち着き払った態度、表情で振り返った19歳だが「照れ隠しです。夢なら覚めないで…という感じですね」と喜びを表現した。次走はマイルCS(11月21日・京都)への参戦が有力。今年6戦5勝という勢いを武器に、強敵に立ち向かう。
提供:デイリースポーツ