28日、中山競馬場で行われた有馬記念(G1・2500m)は、O.ペリエ騎手騎乗の1番人気シンボリクリスエス(牡4、美浦・藤沢和雄厩舎)が中団待機から4角で先頭に並びかけると、直線は後続に9馬身差をつけて圧勝、見事に引退戦を有馬記念連覇で飾った。勝ちタイムは91年ダイユウサクの記録を0秒1破る2分30秒5のレコード。2着は4番人気リンカーン、3着には3番人気のゼンノロブロイが入った。ジャパンCを圧勝したタップダンスシチーは途中からハナを奪われる苦しい競馬で8着に終わった。
勝ったシンボリクリスエスは父Kris S.、母Tee Kayという血統。今年は天皇賞・秋(G1)を連覇し、昨年同様ジャパンC(G1)3着から臨んだこのレースも連覇。通算成績は15戦8勝(重賞6勝)。このレースを最後に引退し、来春から早来・社台スタリオンステーションで種牡馬入りする予定。
有馬記念の連覇は69、70年のスピードシンボリ、84、85年のシンボリルドルフ、98、99年のグラスワンダーに次ぎ4頭目。88、90年のオグリキャップも含め、有馬記念2勝馬は史上5頭目となる。着差の9馬身は、48回を数える歴史の中でも最大着差。これまでの記録は67年カブトシローの6馬身だった。