牡馬クラシック最終戦「第71回菊花賞・GI」(芝3000m)は24日、京都11Rに18頭で争われ、先行した7番人気の{horse=2007100208:ビッグウィーク}が、大逃げを打ったコスモラピュタを直線半ばで捕らえると、そのまま後続を振り切ってGI初制覇を飾った。夏の上がり馬が、勢いで実績馬を封じ込み、最後の1冠を手にした。2着は1馬身1/4差で1番人気のローズキングダム、3着は13番人気のビートブラックが入り、3連単は33万8840円の大波乱。なお、2番人気のトウカイメロディは6着、3番人気のヒルノダムールは7着に敗れた。
「素直にうれしいです」。08年皐月賞(キャプテントゥーレ)以来、2年ぶり2度目のGI制覇に、川田から笑みがこぼれる。「この子のペースで気分良く走ってくれたらいいな、と。直線も手応えが良かったし、最後は“頑張ってくれ”とお願いしていた」とマラソンレースを振り返った。「スプリンターズS(ダッシャーゴーゴーで降着)では多くの人に迷惑をかけた。少しおわびができたのかなと思います」。騎乗停止明けの復帰週に名誉ばん回を果たし、ホッとした表情を見せる。
長浜師は史上11人目の牡馬クラシック3冠トレーナーとなった。アグネスフライトで00年日本ダービー、アグネスタキオンで01年皐月賞、とそれぞれ違う馬でのトリプルクラウン獲得だ。「何とか定年までに獲れないかな、と思っていたので、うれしくないと言ったらウソになる」とほおを緩ませた。
次走は未定だが、指揮官は「何とか最後の1冠を獲れたので、来年、さらに次と頑張りたい」と力を込める。菊花賞馬として新たな、そして大きな一歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ